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[コメント] 激動の昭和史 沖縄決戦(1971/日)

戦闘のリアルさという点では後年の『プライベート・ライアン』などの方がはるかに優れているが、戦争による25万人という膨大な数の死に様を描くという点では、かつてないほどの、背筋が凍るようなリアルさを感じさせた。
シーチキン

ともかくもう、全編を通じて、至る所で、時にむごたらしく、時に無意味に、時にバタバタと、時に凄惨に、時に悲惨に、人が簡単に死んでいく。その凄まじい告発には、映画としてどうという事を超えて、限りなく大きな衝撃を受けた。

そして改めて、「生きて虜囚の辱めを受けず」という戦陣訓の罪深さを思い知らされ、 軍部による戦略はどうだったのか、という問題もあるし、後半には時間稼ぎのために沖縄を捨石にした大本営の非情な無責任さも切り込んでいるが、それらもわずか2ヶ月あまりの戦闘で軍民あわせて25万人が死亡という膨大な数の死に様の前には、それらもかすんでしまう。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)荒馬大介[*]

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