[コメント] 激動の昭和史 沖縄決戦(1971/日)
沖縄に育つと、6月23日は意識せずとも特別な日となる。慰霊の日として祝日となっており、学校も休みになるからだ。その事を、あらためて痛感させられる作品だ。
登場人物もエピソードも多く、忙しい映画ではある。
そんな中、この作品を魅力的にしているのは、中心となる戦局の展開以外の、エピソードの拾い上げ方なのだろう。
しかし、どうしても我慢できないのは方言だ。使われている沖縄の方言が間違っているとか違和感があるとかいうことではなく、使おうという意思を放棄してしまっているという残念さ。沖縄に育った者として、そこは看過しづらい。
本作、特に後半では、これでもかこれでもかと県民が戦火に巻き込まれている姿が描かれる。しかし、沖縄に育つと(少なくとも昭和後半に生まれた世代では)、小さい頃より戦争の悲惨さが自然と植えつけられるので、その描写に関する驚きはない。
ただ、女学生たちがキャベツをむさぼるように食べる姿はやたらと印象に残った。
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