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[コメント] 機動戦士ガンダム III めぐりあい宇宙編(1982/日)

DVDの「特別版」を観て、いかにこの作品(劇場版)が奇跡的な出来だったかを痛感した。「ビギニング」と「めぐりあい」のかかるタイミングや、台詞の細かいニュアンスが違うだけでまさかあんなにも魅力の無い作品になるとは…。
イリューダ

わたしはいわゆる「ガンダム原理主義者」ではない。Zなんか大嫌いだし、それ以降の作品に至っては観てもいない。(『逆襲のシャア』を除く)

それどころか、ファーストに関しても、テレビシリーズのオンエア時は幼くてほとんどストーリーを理解できず、後年再放送で観た時も作画のしょぼさがどうしても気になってそれほどのめりこめなかった。

それでもいい歳をしていまだに「ゲルググ」や「ア・バオア・クー」や「ソーラ・レイ」などという単語に心ときめいてしまうのは、すべて兄に無理やり劇場に連れて行かれて観た、この映画のせいなのだ。特に後半、徐々に物語が終局に近づき緊張感が高まっていくあたりの富野監督の演出はまさに神がかりと言っていいと思う。そしてあの最高のラストシーン。名曲「ビギニング」のかかるタイミングが一秒ずれてもあの感動は台無しなのだ。それを……。

その後の演出作品を見てつくづく思う。フロックだったな、トミノ。

(評価:★5)

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