[コメント] 御法度(1999/日)
かつての本邦新左翼の前衛が新鮮組の右翼を取り上げて何もできなかった。表層に何がある訳でもなく、当時オーシマの存在自体がテレビ画面上のパロディだったのが思い出されるばかりの寂しい遺作。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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冒頭から大量の人名の噂で話を回すのは鬱陶しい。美点は殺陣が面白いことだが、最中に科白を挟むのは興ざめ。どうせ海外は字幕だからいいと思っているのか、『戦メリ』の坂本龍一以降、悪すぎる滑舌は改善されず相変わらず。途中参加の坂上二郎とトミーズ雅はビートたけしのパロディに見える。
夜はブルーなアメリカの夜で青すぎて、狙いだったのかも知れないが煩い。すでに時代遅れの手法だっただろう。別にホモ映画としてどうということもなく、『マックス、モン・アムール』の後では平凡にしか観えないし、新選組について何が云いたかったのかも皆目判らず、桜切り倒して煙に巻いて終わる。寂しい遺作。
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