この作品に関しては原作があるので一概には言えないかもしれないが、『1984』のギリアム版が『未来世紀ブラジル』という考え方でいけば、『裸のランチ』のギリアム版がこの作品なのだろうと感じた。「誰も映画化しないだろうから、適当にお金出してもらっていい役者使ってオレが撮ってしまえ」ってなカンジで撮ったようにも見える。もっとかっとんだ映像を期待していたが、期待しすぎだった。かっとんだドラッグ・ムービーは色々あるけど、先に挙げた『裸のランチ』がとりあえずわかりやすいと思う。ドラッグ・カルチャーのさなかにいてドラッグをたしなんでいなかったのでそれ以上は何も言えない。