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[コメント] 戦場のメリークリスマス(1983/英=日)

坂本龍一って、武士道的な凛々しさを思わせる顔つきではあるのだが、鼻の下が長すぎて、ややもすると間抜けに見える。
G31

戦メリ、★4つもつけてたんだな。いま採点するならせいぜい60点(★2)てとこ。坂本デヴィッド・ボウイに対し、男色的な興味を(もっと言えば好意を)寄せていたことは確かなんだろうが、その表現(気持ちの伝え方)があまりにも下手すぎる(純情、ってことか?)。明治からこの方、戦争、という行為も含めて欧米文化の模倣に一生懸命努めてきた日本が、結局のところ猿真似的な醜悪さとしてさらけ出している姿を露悪的に、しかも欧米文化の観点から描いているように思えるこの作品。男色という習慣まで醜く模倣しているように見える。日本の武士道にだってお稚児さん文化みたいのがあったことを、大島が知らないはずもないのだが。

日本人が憧れる欧米人の≪人としての美しさ≫を、確かにデヴィッド・ボウイだけは体現していたと言えそうだ。

問題は、映画を作る、というこの作品が行なっている行為そのものが、≪日本人のする欧米の醜悪な模倣≫に見えてしまっていること。私が知るだけでも、少なくとも小津や黒澤はこれを自家薬篭中のものとしたし、大島だってそう思える作品をいくつもものした作家であるはずなのだが。

60/100(09/10/6記)

20年振りくらいに劇場で見たな・・・

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)worianne

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