[コメント] 潮騒(1975/日)
三島由紀夫の作品は結構読んでいる。これは「仮面の告白」 「金閣寺」に続いて読んだ作品なのだが、最初の二作があまりに凄まじかったため、この作品には驚かされた。なんでこんなまともな話になるの?なんでハッピー・エンド?お陰でかなり三島由紀夫自身の性格に疑問符が付いてしまった。だが、後になって読み返してみて、そこに極めて醒めた視点が存在していることを知り、納得したものだ。
で、この作品だが、勿論山口百恵と三浦友和というスターを出すためではあったにせよ、下手に小説をいじらず、ナレーションも基本的に原作から離れていなかったため、かなりまともな作品になった。なんだかそれが拍子抜けのような感じ。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (2 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。