[コメント] リング0・バースデイ(2000/日)
選ばれなかった方の貞子を思うと、ちょー物悲しい。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
どういう訳か、途中で二人に分裂したらしい貞子。分裂した理由などは、明かされないが、結果だけが明かされる。
母は、二人になった娘を見て、狂った。父は、母のために、二人のうち一人を育て、もう一人を薬に漬けた。
選ばれた子供と選ばれなかった子供が居ることの恐怖。二人の貞子は、性格と能力に違いがあった。一人は、臆病な性格で治癒能力がある。もう一人は、攻撃的な性格で、破壊能力を持っているらしかった。
父親は、治癒能力を持っているほうの貞子を、選んだ。
どこの家にも起こりうることだと思いますが、兄弟や双生児の間で、お姉ちゃんは駄目だとか、弟の方が出来が良いとか、親は軽い気持ちで言ってしまうし、キツイ言い方をすれば、比較して出来の良いほうを選んでいるんだと思う。そんなことないと言ったとしても。
この、良い子が欲しい、の最終形態というか、究極の形が、本作の子供選びに見えてしまって、とても恐く悲しくなった。貞子が怒るのも無理はない。
薬に漬かった小さい貞子は、ずっと怒っていて、大きい貞子の恋人を呪い殺してしまう。 しかも、二人が一人に戻った瞬間に恋人を殺す。それは、どんな思いだったのか、大きい貞子のことですら恨めしく思っていたのか、と考えると想像力は尽きなくて、幾らでも悲しい気持ちになれる気がする。
この辺をもって、本作は味わい深いホラーだと思うし、評価したい。
絵的に恐い、貞子のカクカク歩きも評価したい。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。