[コメント] 愛と宿命の泉(フロレット家のジャン/泉のマノン)(1986/仏)
今では少なくなった骨太の人間ドラマ。南仏プロヴァンスの美しくも厳しい自然と、そこに描かれる人間の欲望・希望・絶望そして愛情。テーマ曲であるヴェルディーの「運命の力」も実に印象的。傑作!
PART1、PART2併せて4時間という時間を全く感じさせない。 PART1で張り巡らせた伏線がPART2できっちり生かされている。下手なミステリーより余程よくできたプロット。
両編を通してダニエル・オートゥイユがいい。PART1では欲望とジャンに対する友情とのジレンマを、PART2ではマノンに対する偏執的な愛情を力演。 また、PART2のエマニュエル・ベアールの神々しいまでの美しさには息を飲む。
この邦題だけはなんとかならないもんか。いくら当時「愛と××の○○」が流行だったとはいえ、実に安易。
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