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[コメント] 大怪獣バラン(1958/日)

特撮ものは八本目、怪獣ものは四本目。本多猪四郎、息切れの一本か。
kiona

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 自衛隊と怪獣の攻防に終始しすぎた印象がある。土俗信仰ものであるということで、何やら過剰な期待をして見てしまったのも災いして、ジョー・チップさんも指摘していた主役とヒロイン(?)の身勝手ぶりばかりが目に付いた。バランの最後には悲哀を感じるのに、“商売、商売”言うなよ。ましてあんたのアニキだって死んでいるんだから・・・

 白黒への回帰は原点回帰だったのか、特撮過多になった観が否めず。バランの声もゴジラのコラージュで、これも頂けない。

 土俗信仰に関する考察は皆無だが、バランの描写は良い。生物というよりも神に近い“怪獣”の雰囲気がたっぷり。彼が皮膜を広げて飛び上がった瞬間は、世界が驚愕したに違いない。この映画の英題はバラン・ザ・アンビリーバボーだそうである。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)ゼロゼロUFO[*] アルシュ[*] sawa:38[*]

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