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[コメント] 制服の処女(1931/独)

ナチ女囚映画。
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**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







本当、気持ち悪い。

異常なまでに厳格な規則、規則、規則。厳しいというか、かなり重度のストイシズム。学生たちが院長の言葉に反応する一糸乱れぬ統制。院長は独裁者だ。もちろん悪気があるわけではない。ただ自らの思想に対する狂信ぶり、そしてそれを他人に強制する権力。ヒットラーが否応にも連想される。

「前代未聞の事件ですっ。」って院長、あんたが退学しろって。

救われるのは学生たちが態度の上では忠誠を装っていても、内心では院長に対して反抗心を抱いていること。これが内心まで院長に賛同していると、ナチスドイツと全く同じになってしまう。1931年、『制服の処女』では権力者に対し反抗し打ち勝つことのできたドイツは皮肉にもナチズムに傾いていくのでありました。

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)りかちゅ[*]

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