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[コメント] ミツバチのささやき(1972/スペイン)

なぜ「ミツバチのささやき」ってタイトルなの?原題もそうなの? 心の奥にしまったまま忘れてしまった何かを気付かせてくれるような映画
しゅんたろー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







今までに観たことの無い映画だった。無駄が無い完璧は映画だと思った。余計な音楽が無いだけに、淡々とした映像の中に女の子の純粋な感受性(感覚)がじかに伝わってきた。

言葉にならない神秘的なもの。言葉にしてしまた瞬間、(言葉という概念に置 き換わった瞬間に)それは無くなってしまうとても微妙なもの。(だけどもホ ントは大切な根源的なもの)

オトナになるってことは,全てを概念化=言葉というものに置き換えて安心し ちゃっているから、実は言葉で表現できないものを切り捨ててしまているので はないかと、この映画をみて思った。

子供にしかわからない世界。直接感じる感覚や得体のしれないモノへ畏れの中 に(言葉で言い表せないもの=純粋な何かに)大切な真実が潜んでいるのかも しれないとも思った。

感覚的で神秘的なものへの憧れ。大人になってしまえばそんな感受性があった 事さえ忘れてしまった不思議な世界が現に存在している。

あまり美しすぎる主人公アナの瞳。

しばし、この子とともに見えない精霊との出会いを想像してしまった。

(評価:★5)

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