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[コメント] アメリカン・ヒストリーX(1998/米)

エドワード・ノートンが刑務所で改心する過程は多少インパクトに欠けるが、暴力で暴力は解決しないというメッセージは十分に伝わってくる。この映画では人種問題に焦点が絞られているが、全ての暴力・差別に共通する問題だと思う。
青山実花

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







ネオナチの連中がスーパーを襲う場面などは、それほど残虐ではないにも関わらず、襲われている店員さんの気持ちを考えると体が震えた。ネオナチの言い分を聞いていると、憎いのは黒人だけでなく、「色つき人間」全てだと言う。色つき人間の一人である私にとってそのセリフはリアルだ。

母親の恋人相手に持論をまくし立てるエドワード・ノートンは瞳が座っていて、怖ろしいようだったが、逆にこのように口が立つからこそ、彼は仲間内でカリスマ的な存在になれたのだろう。

回想シーンが多い為、日数の感覚が湧かなかったが、この映画の中の「今」は、エドワード・ノートンが出所した日から翌朝までの24時間と、割と短い。エドワード・ファーロングの心変わりがちょっと早過ぎる気もしたが、二人で、部屋の壁に飾ってあったヒトラーの写真や鉤十字が描かれた布を外す場面には感動した。

(評価:★4)

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