なんともサムがよろこんでひきうけそうな役柄ですね。自分の信念を貫き、みんなに尊敬される父と、カッコよすぎる父におしつぶされそうな息子・・・うーん！この役はサムでなくっちゃだめだったと思う！死んでもなお、息子のピンチを支え、成長のきっかけをつくるなんて、理想のお父さんだよね。あわやストーカーの道をまっしぐら！になりそうだったイシュマエルを軌道修正させたものはハツへの愛情ではなく、父の後姿だったのではないかしら。私もあんなおとうさんほしかったワー・・・

　それにひきかえイシュマエルって、どうしてあんなにめめしいのか？結婚をえさに関係をせまるなんて、時代を感じちゃうけど、独占欲のかたまりみたいなオトコだねー。なさけない！「立派なおとうさまだったのに・・・」という周囲の無言の圧力があったのかな？（余計なお世話か！）でも、何も言わずに生き方を示してくれた父親のおかげで、やっと自分の道をあるけるようになったわけで、（私はそう祈ってます）やっぱ、サム・シェパードなんだよねえ・・・

　そう書いてみると、なんだかこのコメントは映画自体に対するコメントではなくなってしまいましたね。すみません。工藤夕貴、がんばってるかな、と思って観たのですが、杏ちゃんのカワイさにはまってしまった・・・私も、途中まで、どれが現在で、どれがフラッシュバックかわからなくなってしまいました。でも、杏ちゃんがあんまりかわいいので、つい観てしまいました。たしかに、キレイな映像ではあるけれど、暗い漁村、厳寒、というのが、苦手でして・・トホホ。