[コメント] からっ風野郎(1960/日)
愛川(船越英二)から、二代目と持ち上げられたところで三島由紀夫演じる朝比奈は、甘ったれた不良高校生にしか見えないのだが、これはこれで得がたいキャラクターでもある。ただ、彼を取り巻く脇役の個性が凄すぎて若尾文子ですらかすんで見える。
「バナナの唄」が何とも妖しいブス歌手(水谷良重)、世間をなめきった喘息もちのニヤケ殺し屋(神山繁)、これでえもかと白衣を着くずしたギャンブル堕落医者(浜村純)、妙に甘くハンサムでヤワな失職左翼(川崎敬三)、数は力を実証する強欲な仲立ち親分(山本礼三郎)ら、とてつもなく脇役陣が面白すぎる。あのヒステリックな堕胎女医さんは誰ですか?
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