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[コメント] グッドモーニング・ベトナム(1987/米)

ある意味
くたー

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







自分が撒いてる(予測可能な)災いを一手に引き受ける覚悟もできずに時折ヘコむ男よりも、千通以上の罵詈雑言メールを受け取りながらも、自分のユーモアセンスを全く信じて疑わない男の方が、個人的にはスゲエ!と思うワケだ。前者の方が身近で愛されはするけど、不屈なのは明らかに後者。

ベトナム戦争を描いた映画ではないと割り切って見ながらも、サッチモを「素晴らしい世界はどこ行った?」みたいなメッセージ色たっぷりに使われたりすると、どうにも戸惑う。

マトモに戦争映画として考えたら、こんなに幼稚なのもない。友達がベトコンだったことに怒りをぶつけたとこで、そりゃあお前が何も分かってないんだろ、としか言いようがない。可憐な少女に恋する一方で札をチラつかせて商売女を呼ぶのも、何だかなぁとしか言いようがないし。そんなこんなで他にも沢山言いたいことは出てくるワケだ。上官の悪人振りも取ってつけたよーな感じだし。

唯一救いなのは、涙を浮かべながらも凛とした佇まいを最後まで崩さなかった女の子の存在、かな。易々とは越えられない壁が2人の間にはあるということを、身をもって体現してくれてたような気がした。少なくとも、こんなに国の違いや戦争への認識の甘い主人公には、簡単にその壁を越えられても困ると思ったので。

(2003/1/26 再見)

(評価:★2)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

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