やや失望｡

あまりにも過去の監督自身の作品を使用しすぎ｡挿入される映像（実際はそれほど多くないのかもしれない）はいうまでもなく､本を読むシーンに代表される過去の回想ダイジェストムードが全てだったように思える｡過去の作品は殆どお気に入りだが､細部まで記憶しているわけではなく（というより細部は殆ど忘却）、挿入された映像､また登場人物たちも区別が出来ず最後まで混乱させられた｡

これでは映画を見た充実感のようなものが味わえなかった｡主題歌や映像はいつも通り自分の好みに合致していたので期待が高まり､いつエンジンがかかるのかと思っていたら最後までこの映画自身の輪郭と内容が見えることがなかった感じだ｡