[コメント] 食人族(1981/伊)
「人間なんてみんな野蛮なんだ!」「この地球に住んでいるのは白人だけじゃないぜ!」
だとか「ジャーナリズムの姿勢」なんていうテーマを制作側が主張したかったかどうかなんてハッキリ言ってどうでもいいのだが、ただ残虐シーンを見せられるよりは圧倒的に意識をひきつけられる作りになっている。
デオダートのリアル志向のグロ演出も冴えに冴えまくっているし、構成も他のカニバル映画とは一線を画す。ドキュメンタリー風のこの手の映画において「残酷シーンのリアルさ(蛮行を蛮行らしく見せること)」は評価されるべきなんだけど、それだけに甘んじていたらただの「グロ映像」以外の何物でもなくなってしまう。その点これはちゃんと“映画”しているのが良い。
レンツィのようなおバカ度の高い作品もいいけど、やはりカニバル映画のスタイルを確立し、というかカニバル映画で出来る事全てをやってしまったかのような本作はやはりこのジャンルの頂点に君臨する(と言っても全て観たわけではないが…)と思うので★4。
ただ2度と観たくはないので正直★1と迷ったのであった…。
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