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[コメント] 緋牡丹博徒 お竜参上(1970/日)

シリーズのなかでも加藤泰が描くお竜(藤純子)には独特の気品が漂う。他の演出家はお竜の感情を引き出そうとするが、逆に加藤は感情の流出を最小限に止めようとするからだ。青山(菅原文太)や、お君との再会シーンの抑制など、その最たるものだろう。
ぽんしゅう

それにしても、くだんの再会シーンで行方不明の盲目少女の情報を持ってきた芝居小屋の女が、周りのみんなが固唾をのんでお竜と娘の事情に聞き入るなか、画面の手前で延々と蜜柑を食べ続けるのだが、あれはいったい何なのだろう。加藤泰の照れ隠し? 

(評価:★4)

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