[コメント] テス(1979/英=仏)
遊び人のおぼっちゃまにも少々同情。2002.8.8
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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後半のテスは「お金に困って自分に惚れているアレックに近づく」というしたたかな行動をとる。しかし彼女の胸のうちには「自分はみんなの犠牲になっている」という被害者意識がある。生け贄OKの覚悟も無ければ、根っからの狡猾さも無く非常に中途半端。無理した結果、アレックを殺さずにはいられない気持ちに追い込まれてしまったんだろうか。
しかし、本当に殺すことないでしょ。
原作は知らないから何とも言えないが、映画を観る限りでは以前に「君が去るなら追わない」と言って実際にテスが戻ってくるまで手出しはしなかった。ほら、奴はそれほど悪人ではない。二人でただ逃げれば良かったんじゃないかと思う。多少テスの家族が痛い目を見るかもしれないが、殺してしまった時のリスクに比べれば小さくてすんだはず。
アレックにしてみれば予想もつかない結末だったろう。ただテスの為を思って貢いでいたのに、この様。ちょうど飼い犬に手を噛まれたといったところ。テスの気持ちに気付かない方も悪いけどね。
というか、3人3様で悪くて、でもそれぞれ気持ちに正直に動いただけで、だから悲しいのかもしれない。
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