[コメント] フェーム(1980/米)
思い出のアルバムを開くように。
誰もが自分の可能性を信じて、何かに夢中で打ち込んだ時期があったはず。夢と希望に満ち溢れていた時間、それは人生の中で最も輝いていた季節。そんなかけがえのない時間を切り取って記録した「卒業アルバム」のような映画である。
アルバムが断片的であるように、この映画も断片的な短いエピソードの羅列である。また、人物も多岐に渡るため、踏み込みも浅く、一人一人に対する感情移入はしにくいかもしれない。だが、この映画の主人公は夢なのだ。そして誰かの中にかつての自分を見つけた時、この映画は観る者にとっての大切な「卒業アルバム」になる。
何かに挫けそうになった時、思い出のアルバムを開くように、この映画を観てほしい。そうすればきっと、ひたむきだったあの頃のあなたがそこにいる。
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