[コメント] 太陽は、ぼくの瞳(1999/イラン)
障害者の「僕は人より劣って居るわけではない!」という周囲にはうざったいだけの自己主張、再婚の邪魔になるからと露骨に除け者にする家長。本来、イスラム教徒にとって息子を得る事は人生の頂点を意味する。この父ちゃんはイランでは同情も得られない社会の敗残者なのだ。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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私には母親から岩手県立ち入り禁止命令が出ている。私の躁うつ病を恥じての事である。夫、その弟が自殺し、自分の家系は色盲、自身は六十八歳にしてセックスフレンド二人と恥ずかしげもなく淫らな行為にふけっているという状況において、何をこれ以上恥じる事があるのであろうか?ラスト、亡くなった盲目の息子を握りしめて慟哭する父ちゃん、実は悲しんでいるのでは全くない。足手まといが居なくなって心の安堵を得た、喜びの雄叫なのだ。
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