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[コメント] ザ・ハリケーン(1999/米)

ノーマン・ジュイソン監督のセンスは見事と言っても過言ではないでしょう。ただの自叙伝的な内容でなく、ルーブの周りを取り巻く人達の描写が実に上手い。しかしこのお話し、公開を境にアメリカでは、事件について再び論争が巻き起こったとか→
ナッシュ13

この話は完全なフィクションではありません。実際、リサ&サム&テリーの3人や人種差別主義の警官(名前忘れました)は架空の人物だそうです。3人については、事件の関係者(ルーブを支援する人達でしょう)が集約されてできあがった人物らしいです。その辺が、この映画が当時議論を呼んだ理由の一つと言えます。製作側の意図があるのでしょうが、やはりここまで現実がデフォルメされていると観ている人達の見方が変わることも事実。その議論についてですが・・・被害者に不利な描写があったとかないとか。被害者の遺族が提訴までしたようです。(ネットで調べるうちに知りました。)アメリカでは、この事件についてのサイトも幾つかあるほどです。結局、被害に合われた人達の負った傷は癒されないわけですね。被害者の遺族も同じわけで・・・。この映画の感想を一言でいうと、本当に考えさせられる内容でした。

(評価:★4)

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