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[コメント] グラディエーター(2000/米)

久しぶりの古代をモチーフにしたスペクタクル作品。躍動感やCGの導入は健闘していたけれど時折挿入するクロウの観る幻想風景の宗教観がいまいち馴染めなかった。見所は、場面をさらうギラギラしたホアキン・フェニックスの悪に徹した存在感。
TOBBY

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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もっと余計な部分を排除してストレートにヒロイック・スペクタクル作品に仕上げても良かったと思う。とにかく個人的にはクロウが弱ったときに垣間見る天国(?)の風景がいちいちストーリーの腰を折って邪魔でした。また作品自体は扱うスケールは大きいのに全体としてきちっとまとまってしまったコンパクトな印象があって『ベンハー』や『十戒』などクラシックの荒削りだけど漲るパワー!みたいなものが感じられなかった。リドリー・スコットって作品の幅はあるけど悪い意味で粗雑さが無い。綺麗に仕上げてしまう印象がある。『ハンニバル』はその丁寧さが作品を救っていたのですけどね。役者に関してはクロウは熱演していたけれど個性が感じられなかった。例えば彼の役をバンデラスが演じても違和感無いかも。だからオスカーは疑問。逆にホアキンの役は他の誰にも演じられないほどに鮮烈で残虐性を見事に体言している。二ールセンの役もう少し知名度のあるシャロン・ストーンとかが演じていたら作品自体が広がったと思う。

(評価:★3)

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