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[コメント] グラディエーター(2000/米)

I was tired to be strong...
なぼりん

大スケール、重厚な歴史もの。衣装やローマの街並を堪能できた。登場人物を引き合わせる酒場の緻密な描写で、ブレードランナーと同じ匂いを感じた。同じ監督だったのね。背景の凝り様はさすが。さらっと出てくる登場人物でも体温とそれまでのドラマを感じてしまう。

コロセウムで戦車や虎とも闘うので確かに血なまぐさいのだが、露骨な描写は控えているのでグロテスクなのは苦手な私でも安心。最小限の描写でスリルだけをたっぷり味わえた。(異論はアルと思われ…) 途中で一回だけ中だるみしてると感じたのは、マキシマスがローマに入るのが早すぎたため。カタルシスは溜めてこそ発揮されるのだから、クライマックス直前にコモドゥスと顔を合わせるだけでいい。コロセウムで何回も闘ったのは欲張りすぎでもったいない。

陽が射してるのに雷雲があるような独特のトーン、 時折はさまれる雲や陰った光、小麦畑が美しい。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)けにろん[*]

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