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[コメント] 宇宙大怪獣ギララ(1967/日)

小学生の頃に観て、月面の腑抜けた描写に耐えられず、ギララちゃん登場前に観るのをやめた。
ペンクロフ

30数年後にDVDで再見。徹頭徹尾ひどい代物だ。松竹の偉いさんが「ジャリは怪獣好きらしいからウチでも作れよ」と言ったが最後、作り手に能力も興味も情熱もないまま、それでも映画がでっちあげられて公開されてしまう。これは撮影所システムの暗黒面だ。今作から遡ること8年前、1959年には東宝の傑作『宇宙大戦争』が公開されているのである。しかるに松竹では月面基地で檜風呂。BGMは2、3種類。地獄の主題歌。「ジャリ番」と割りきったやっつけ仕事にも関わらず、印象の薄い俳優たちによる「大船調」の残骸の如きクソしょうもない三角関係のメロドラマが映画の主軸になっている。松竹恐るべし。

(評価:★1)

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