[コメント] 大冒険(1965/日)
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クレージーキャッツのメンバー総出演の“クレージー映画”のパターンは、「植木等が主人公で他のメンバーをまとめて何かをする」というもの。一方の植木等主演の“日本一の男”シリーズのパターンは「植木等が超人的な才能を発揮して大活躍する」というもの。本作は、一連のクレージーキャッツ主演映画の中では“クレージー映画”の部類に入るのだが、パターンとしてはむしろ“日本一の男”と同じという二種混合映画なのだ。そして本作では、植木等の人並み外れた大活躍を思う存分楽しめる。
話の筋こそ完璧ではないにせよ、植木等の頑張りは凄い(頑張らせた、といった方がいいのかもしれないが)。とにかく植木等が、走る、走る。鉄橋の上も走る、山道も走る。バイクに乗ったり馬に乗ったり、吊らされたりもする。そして唐突に唄い出す(笑)。こんなこと、普通のコメディー映画ならやりはしないし、第一邦画のコメディーでこんなのがあっただろうか?あったとしても数は少ないはずで、その中でも本作は例の無いタイプの壮大な喜劇映画と呼んでもおかしくはないだろう。そして最後はナチスの世界征服の陰謀が絡んでいた!……という凄い方向に話が進むのも型破りである。
ここで文句を一つ。本作を紹介しているページで、想いっきりネタばらししているのがあるのが気に食わない。別に個人のHPであらすじを載せているとかなら別に構わないが、例えばDVDの商品紹介をしている企業のサイトとかで「最後はヒトラーまで出てくる云々」とか書いてあるのを見掛けると凄く許せない。バラすなよ!それがオチなんだからさ!
ちなみに、最後の仲人役で登場しているオジさんは渡辺プロ社長・渡辺晋氏で、隣の女性の人は氏の奥様らしいです。
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