[コメント] 自由の幻想(1974/仏)
実に的確に描かれる「ありえないこと」の数々が、その正反対、然るに真実を連想させる…映画的ルート・マイナスの効能
批評的真の命題に辿り着かんと創出したのであろう映画的虚数は、その着眼点及び実践過程における選出眼も含めて、過分に革新的であったろうし、もちろん評価されて然るべきだと思うが、初体験の自分如きが初見で何となく掴めてしまうようでは、方法論も目的それ自体も、最早後景化してしまっている感が否めない。後は、この独特の虚数・映画時間を楽しめるかどうか、そして偏差値の高そうなオトボケ・キャラ達に好感を持てるかどうか。
前者は今でこそ魅力的だが、後者は…個人的には、偏差値の低そうなガチンコ・キャラ達の方が遙かに好きである。
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