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[コメント] 顔(1999/日)

藤山直美の存在感が圧倒的。牧瀬里穂佐藤浩市中村勘三郎岸部一徳豊川悦司大楠道代國村隼の、それぞれの人生の狂言回しの様でもありながら自らの人生を物語ってみせた。
シーチキン

警察の使い方が上手い。普通、人生に警察が出てくるのは何かしらの節目の時だろうが、その時は彼女にとっても重大な転機の時でもある。そうやって物語を続けながら変化していく姿につい引き込まれてしまう。

ところで本作は1999年製作で公開時に見逃していて、ほぼ20年後の2018年秋にようやく観ることができた。映画の舞台は関西から九州にかけてで、時代は1995年である。平成7年にあたるのだが、随分と昔の雰囲気というか、俗に言う「昭和の」映画のように思えてしまうのはちょっと不思議だ。

映画館では今時珍しいフィルム上映で、古い映画だから時折、スクリーン上に傷が出てきて懐かしかったが、その分を差し引いても今から23年前ってそんな昔だったかなとも思う。してみると「昭和の」とかいう言い回しも案外、当てにならないものである。

(評価:★4)

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