[コメント] ナーズの復讐(1984/米)
1984年、この映画が巻き起こしたナーズ革命は、確実に世界を席巻している。ビル・ゲイツを見よ。スピルバーグを見よ。天下をとるのはナーズばかりだ! 映画史的にもかなり重要な作品だと信じる。続編『ナーズ・イン・パラダイス』も大傑作。
「ナーズ」とは何か? ビデオでは「ガリ勉」と訳していたけど、「オタク」に代表されるマイノリティーの総称と思っていただいていいと思う。コンピュータオタク、不潔野郎、近眼、ホモセクシャル、ダサイ服装、ゴス、東洋人であること(!)。
現代で最もカースト制に近いアメリカの学園生活、そこではナーズに人権などない。フットボール部と金髪至上主義が支配する暗黒世界にNOを叩きつけるのは誰でもない、オレたちだ! てなわけでナーズどものくだらない復讐を描いたこの映画を、現実の方が追っかけているのは不思議な気分だ。コロラドのトレンチコート・マフィアの事件は、明らかに行き過ぎた『ナーズの復讐』だった。でも彼らを憎むことは、オレにはできない。彼らの気持ちがわかるんです。
「ER」ファンの人は必見です。若き日のグリーン先生(アンソニー・エドワース)が髪フッサフサ。
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