[コメント] ボーイズ・ドント・クライ(1999/米)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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性同一障害に悩む主人公が巻き込まれる悲劇の物語。彼は飽くまで<巻き込まれた>のであって、巻き込んだのは2人の鬼畜野郎。この物語は2段構えになっていて、性同一性障害に関する物語はブランドン(スワンク)とラナ(セヴィニー)の物語であって、周囲をクソ人間どもに囲まれながらも、ラナの「愛する人間としての成長」に助けられて物語はハッピーエンドに収まる。もう一方の2人の鬼畜が巻き起こす物語は、恩人の母娘を困らせ、ついにはレイプと無差別殺人にまで発展する。これには救いは全くない。こんな外道は地獄に叩き落とすしかない。
この物語は実話を基にしているようだ。最後にティーナ=ブランドンは1972年-1993年の生涯であったと字幕が出るが、彼は「ラナとの物語」で実際は幸いを得られたのであろうか? 映画としては鬼畜の非道を盛り上げる為にはもう一方の物語を幸せにしておくのは当然だろう。実在の彼が本当の愛を得られていたのであれば良いのだが…。
性同一障害に関する問題にも色々思うところはあるが、ここで述べるのは止めておく。唯一言いたい事は、差別は外道のやる事、という事だ。
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