[コメント] ボーイズ・ドント・クライ(1999/米)
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う〜ん・・・かなり胸がわるくなる映画だなー。ハッピーエンドじゃないことが理由なんじゃなくって(ブランドン的にはハッピーエンドだろうが、ま、ここは一般的な意見として)、やっぱ、いなかの青年たちによくみられる貧乏根性が、ますます貧乏を助長させてるって感じだからかな。仲間より絶対に幸せになってはいけないという暗黙の了解があって、成長したり、よりハッピーになろうとする人の脚をひっぱろうとする。(ガンガンひっぱる。)それが効かないと思うと、あせって、今度は殺したりする。もー、めちゃくちゃだ。
何がハッピーかを決めることは、本人にしか出来ない。ブランドンだって、ホントに性同一性障害だったかは疑わしいし、ラナにしてもホントにそんなブランドンを好きだったかどうかははなはだ疑問だ。性同一性障害といっても、だいたいは自己申告制だろうから、本人がそうだと思えばそれでいいわけで、医者といえども「あなた、それは考えすぎですよぉ」などとはいえない時代になってしまった。(とりあえず今は障害として認められつつあるので。)しかし、それは本人にとっては全然”障害”ではなく、ごくごく自然な生き方なのだ。ここは、大きくひらきなおって、どーんといってみたらいい。ラナだって、退屈ないなかの生活から連れ出してくれる可能性が、他のオトコよりあったからブランドンを選んだのかもしれない。(たまたま、二人の利害が一致しただけとも言える。)そんなことは本人たちにもわからないし、またそういうアヤシイ年頃だ。でも、自分をハッピーにしてくれる状況を手に入れるために一生懸命生きてるってことは、大切なことだよね。あとで、違ってたなー、と思っても、それもまたよし、だと思う。
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