バーホーベンはセックスを隠さない監督だから期待してたのに・・・。いやそれは変な期待する方が悪いんですが。

前半は天才科学者の野心家ぶりを描いたりと、ストーリーにリアリティがあったが、その彼が暴走するきっかけ(好きな女にふられた)は動機としては弱くないか？もちろん暴走が始まらなきゃオハナシにならないということはわかっちゃいるが。この手の話で無理にストーリー上のリアリティを追求する必要は、ハナからないでしょ。

後半は、「見えない」彼を、いかに見せるかという工夫に汲々としているように思える。もっと見えないことの利点を生かす展開にしてくれないと。これでは単なるモンスターものと変わらない。

さすがにラスト、エレベーターシャフト内でのアクションシーンなど見応えあったが、これ｢インビジブル｣と何の関係もないもんなあ。バーホーベンにしては失敗作。採点は辛目かも。

75／100(01/01/07)