犯罪や狂気の過程は道徳感に左右される、即ち時代性に左右される気もするので、誰でもがこう簡単にああはならない気もする。まぁ21世紀の人間の方が結構安直にああなる気もするが。

創った方は「壊れていく過程」を上手く描いた心算なのかも知れないが、わざわざ映画でやるからには狂気の注入ももっと一寸念入りにして欲しかった。「透明性」に頼った犯罪はチープでありすぐに足がついてしまう、もっと頭のいい吉Guyはもっと上手く「透明性」を使う筈だ。「見える連中」の反撃など歯牙にもかけず、超人類として確立するラストが見たかった。バーホーベンも生半可に優等生だなぁと思う。

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このreviewは観てから何年もが経ってから書いたので、他のひとのreviewを読んで俺は何かかなり(大切なショットを)忘れている気がして心配になり、もう一度視てしまった。そしたら何だよ、やっぱり覚えてたマンマじゃんか！　中途半端なところは中途半端なマンマ！このバーホーベン奴！

でもまぁ観客の心をからかったちょっとしたトリック？シーンが幾つかあり、それは面白かった。