コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] ふたりの男とひとりの女(2000/米)

エンドクレジット後のおまけ映像が最高!!
Keita

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 冒頭からかなりかましてくれました。黒人と喧嘩、嫁と黒人がときめくワザとらしい伏線を見せて、生まれた子どもが黒人、しかも三つ子というのに大爆笑。そしてその子どもが成長して爆笑。三つ子たちは相当面白い。実際はIQクラブのメンバー同士の子どもだから異様に知能高いくせに、言葉使いはやたら悪い。このギャップが面白い。勉強してる時も、常にfuckin'〜だし。悪そうなくせに父親には忠実なのもGOOD。正直、この映画ではレニー・ゼルウィガーよりもよっぽど印象強い。

 前半、お下劣ギャグ満載で飛ばしていたときはかなり笑いました。でも、実はこれは本当に笑ってよいのか?と微妙に戸惑った。人種差別ネタ、幼児虐待ネタ、動物虐待ネタなど少し度が過ぎるようにも感じた。度が過ぎてもジェリー・ザッカーの『ラットレース』のように爽快な方がよろしい様な気も。まぁ、気にせず素直に面白ければ笑えば良いのでしょうが・・・。ところが、途中から前半多発したお下劣ギャグは下火に。少し批判したけど、あれだけ飛ばしたのが少なくなると物足りなくなってしまった。ところどころ面白いけど、最初でたたみかけ過ぎたのかもしれない。それにもう少しまとまりが欲しかった。117分はこの映画には少し長い。あと20分短いくらいの方が適してる。総合的に見て、ファレリー兄弟の前作『メリーに首ったけ』の方がやはり面白かった。

 今回、二重人格を演じたジム・キャリーだが、最近少ないおバカ系路線はやはり健在。後半、チャーリーとハンクが争うシーンは、彼以外の人では表現するのも難しいだろう。あれができるジム・キャリーはやはり天才コメディアンです。でも、ファレリー兄弟の魅力とジム・キャリーの魅力はお互い非常に強いのだが、ベクトルが違うのかもしれない。それ故、この映画では少し違和感があったのも事実。

 ところで、おまけみたいな物だけどエンドクレジット後のオチはかなり気に入った。川の中で親指を捜す何気ないエピソードですが、三つ子とホワイティの魅力満載です。エンドクレジットを最後まで見なかった方、あなたは損してますよ!そこらのNG集よりも、いいもの拾った感で満たされました。

(評価:★4)

投票

このコメントを気に入った人達 (4 人)水那岐[*] peacefullife ボイス母[*] アルシュ[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。