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[コメント] 媚薬(1958/米)

アメリカでは、最もおしゃれなロマンチック・コメディーの名作として親しまれているそうですが、日本ではあまり人気がないのはどうしてなんだろう?
ぐるぐる

ブロードウェイ戯曲から翻案した脚本は、ちょっとテンポの良さに欠けるかもしれないけれど、この時代のハリウッド映画ならではの安定感をのんびりと楽しむのも悪くないなあ。美術、衣装、照明、撮影といったプロダクション・チーム、そして猫! みんな良い仕事してます。

原題のBell, Book and Candleとは「ベルを鳴らし、本を閉じ、キャンドルを消す」という中世の魔女の儀式のことみたいですけど、ちょっと外しちゃったような邦題で損をしている気もします。

1950年代のクリスマス・シーズンのニューヨークの情景やビートニク華やかなりしグリニッチ・ヴィレッジの雰囲気など、アメリカ人からすれば何とも言えないノスタルジーを感じさせる映画なのかもしれない。

しかし、ジェームズ・スチュワートは神々しいまでのキム・ノヴァクの相手役にしては老け過ぎでしょう。『めまい』では気にならなかったんだけど。キム・ノヴァクも、アメリカでの当時の絶大な人気に比べると、日本ではちょっと地味な存在感だし。

(評価:★3)

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