[コメント] キートンの恋愛三代記(1923/米)
原題の意を損ねず、なおかつ内容をより的確に表し、語呂がよく、さらに想像を掻き立てる『キートンの恋愛三代記』とは実に見事な題だなあ。しかし改めて私が名づけるならば、これは『キートン動物記』だ。ゾウ(マンモス?)・馬・犬・ねこ・ライオン(偽物)。いつの時代もキートンは動物とともにある。
という観点から云うわけでもないけれど、最も多く動物が登場するローマ時代篇がギャグもいちばん充実しているかしら。とりわけ戦車レースは凄い。普通なら「馬車対犬ぞり」という発想で満足してしまうところ、「ねこ」や「予備の犬」といった二の手・三の手が続々と繰り出される。観客の笑いが収まりきらないうちに次なるギャグを畳みかけるあたりが絶好調時のキートンだ。
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