まず、このような題材を破綻せずに描いたシンガーに拍手。だが、話の 起伏も乏しく展開上の見せ場も希薄。手堅い作りではあるが続編に対 する"前哨戦"の域を出ないのも確かだ。

また、配役がシンクロしていなかった感もある。マグニート役に イアン・マッケランというのはミスキャストに近いものがあった。 それはアンナ・パキンも同様。彼女がローグ役とはこれ如何に？

余談だが、女性キャラにはファムケ・ヤンセンやハル・ベリー、アンナ・パキン等が配役されていたが、いずれもシンガーが 撮っているからなのか(笑)それ程美しく撮られていないように思った。

ただ、パトリック・スチュワートとイアン・マッケランの 対峙しているシーンは見もの。名優同士だけあって、凄みがある。 流石だ。取り合えず、第一作目は無難にスタート。続編に期待である。