[コメント] ザ・セル(2000/米)
布使いの美しさに酔いしれた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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前評判が芳しくなく、然程期待していなかったが、思った以上に見所があった。時代背景がはっきりしていない事に違和感を覚え、ストーリーが強引で説得力がなかったのがこの映画の悪い点。
後から付け加えたような科学者達の説明に飽き飽きしていたら、犯罪者スターガーの頭の中に入った途端、素晴らしい映像美に変わった!
そして何といっても、「布」使いが上手い!CGではない本物の布の動き!メイキャップ・衣装の素晴らしさ。つまらない現実より、よっぽどスターガーの頭の中の方が芸術的で、素晴らしい感性が宿っているのではないかと思ってしまった。
そして、一番好きなシーンは、ジェニファー・ロペスがまるで天女のように舞い下りるシーン。
ゆっくりと闇に溶け込むシーンは、本当に素晴らしかった。黄色、紫の使い方が絶妙で、芸術作品を見ているかのようだった。
あとストーリーが伴っていれば…本当に惜しい作品だ。
この衣装を手がけたのが、日本人のデザイナー石岡瑛子である事に驚いた。彼女が手がけた前作『ドラキュラ』で、アカデミー衣装デザイン賞に輝いただけの実力が伺える。
あまりにも気になったので、一言。
鎖で自分を吊下げて喜びを得るスターガーに 「水の中に居るような、無重力を感じたかったのね」 と言うような事をロペスが言っていた。
ちょい待ち!!そんなんしたら、無重力を感じるどころか、体にかかる重力をおもいっきり味わうだけじゃないかい!
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