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[コメント] ローリング・サンダー(1977/米)

だんだん孤独感とか悲愴感が薄れていく。
ドド

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







帰国直後は戦争の傷を抱えた悲しさとか無神経なやつらのお出迎えで疎外感や馴染めなさも強く描かれていたが、その後は妻子を殺されたとはいえその悲しみや怒りもそれほどには見えずどうにも復讐劇としてはその理由(感情)が弱い印象を受ける。

相手もただのチンピラなので、復讐というより暴力に飢える体になってしまった主人公を描いたって感じがした。全てを失い無感情になって、こちらに訴えかけてくるものも無くなった。その虚無感こそが本質で、正しいのかもしれないけど、もっと爆発する怒り・悲しみを観たかったな。復讐劇じゃないにしても、1人の悲しい男の感情を観たかった。

しかし拷問に耐えた夫に対しての奥さんの「どうして言わなかったの?」には「お前に分かるかよ!」と思いました。この拷問のあたりまでは“背負う男”を感じさせて良かったんだけど。

(評価:★3)

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