[コメント] ダンサー・イン・ザ・ダーク(2000/英=独=米=オランダ=デンマーク)
なんて卑怯な映画なんだ!
泣くまいと思っていたのだが泣いてしまった…。とはいえ、この映画のすごさは泣くような部分とは違うトコロにある気がする。
実のところトリアーという監督は人間ドラマには興味がなく、愛深きヒトを書きながらもひじょーに構造的にそれを受けとめているのではないか、と思わずにいられない。だから泣いた、と書いたが感動して泣いたーとか悲しくて泣いたーとは違って、違和感がある。
セルマは物語の中の主人公というよりは悲劇という名の構造の神殿で歌い踊る神意の体現者で、それを仮面もかぶらず生身で出来るビョークはやっぱスゴイ。そしてこういう他に類を見ない映画を作れるトリアーもやはりすごい。
すごいけど、今後どんな映画を撮ってゆくのか不安だ。ホントはビョークの歌声とせつないミュージカルシーンだけでも5なんだけど…。
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