[コメント] 大人は判ってくれない(1959/仏)
うつむき加減に走り続ける少年の横顔という場面が印象に残る。でもその表情は思い出せない。
原題「Les Quatre Cents Coups」は、直訳すると400回の打撃という意味だそうだ。無分別な行動といった意味合いの慣用句らしい。英題「400 Blows」も直訳なわけだが、英語にも似たような言い回しがあるのだろうか。400回もの打撃。確かに、そんな行動になんの意味があるのか判らない。無理解な大人から見ると、子どもの行動はそんな風にしか見えない、といったニュアンスか。
原題の直訳が「400の打撃」と出たとき、最初僕は、子どもが大人から受ける大小無数の衝撃みたいな意味かと思った。大人は無意識のうちにも子どもにそれだけの傷を負わせているのだというような。違うんだね。
それはともかく、少年のことを判ってあげられない大人とは、この映画を評価できない僕ら(のような)観客と同じ存在。
お客とは物判りが悪いものなのだ(頭が悪い場合もある)。
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