[コメント] 大人は判ってくれない(1959/仏)
大人から観れば「アナーキー」「危険分子...
大人から観れば「アナーキー」「危険分子」としての子供。しかし、子供にとってこの世の中は極まり無く「不条理」である。ここに描かれている子供は、「純粋」でも「単純」でも「可愛い」でもない。そうではなく、大人から観ればとてつもなく「理解不能」な子供である。
寄る辺のなさ。少年は家庭から逃げ出し、学校から逃げ出し、少年鑑別所からも逃げ出し、最後に海岸に辿り着く。そしてあることに気づく。「居場所はどこにもない」ということに。どこかに逃げ場所があると信じていた。しかし、そんな場所はどこにもなかった。
「約束の地」などはどこにもなかった。
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