[コメント] 天井桟敷の人々(1945/仏)
お話だけなら何てことないメロドラマなんだけど。無言劇の天才、伊達役者、出会う男を皆虜にしていく美女、悲しき富豪、大悪党…それぞれ非凡で魅力的な登場人物たちの運命が絡み合っていく有様がとても面白い。
そして、そんな彼らの運命も、犯罪大通りに、天井桟敷に溢れる民衆の中ではワン・オブ・ゼムに過ぎない。それぞれに曖昧な結末を迎えるラストは、そういった物語世界の構図を象徴しているかのよう。人間の持つ、活力、生命力を感じさせられる。そのことにとても魅力を感じる。
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