(短歌でコメントシリーズ・第２回)

風俗嬢には(知らないけど、多分)風俗嬢なりのやりがいや楽しみがあって、そこから悩みも生まれる。官僚には(知らないけど、多分)官僚なりのやりがいや面白さがあって、そこから悩みも生まれる。旅館のオヤジには旅館のオヤジなりのやりがいがあり、悩みがある(多分)。この映画の登場人物は皆、いい加減いい年なのに、そういった“ごたごたとした人生”を生きている気配がまったく感じられない(50がらみの童貞オヤジ、とか)。

この監督、ほんとうに映画を撮るのが好きだったんだろうか。やる気のないサラリーマンが撮ったみたいな映画。

55／100(01/10/14見)