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[コメント] カラヴァッジオ(1986/英)

1度目わかんなかった。彼の絵画、人生を知って、2度目すごい映画だった。絵画的映像について
マグダラの阿闍世王

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







カラヴァッジオの絵画のような映像。暗がりの中、小窓から土壁に漏れさす西日、あるいは、ろうそくの仄かな明かりに浮かびあがる聖人の顔・・・。訥訥(とつとつ)と語る少ない言葉。

カラヴァッジオの破天荒、破滅的な人生。自分のオリジナル性にこだわったので適当に折り合いをつけようとする庶民を蔑視していたのでしょうか。ケンカやいざこざで、生涯、安住の地はなかったようです。イタリア各地を逃げ回りながら、すばらしい絵画を残したのです。

絵を描かせる貴族たちもカラヴァッジオのキレやすい行動には困り顔です。

枢機卿のくどい説教話。

カラヴァッジオ心の中:(引用だらけだ。バベルの塔が建つぜ)

映画に出てくる、時代考証を無視した小物の意味は?

電卓、自転車、バイクの音、汽車の音、タイプライター、ラジオの音、雑誌、バスタブ、JAZZ。

リナをめぐるラヌッチオとシピオーネ卿の三角関係の末、カラヴァッジオが・・・。というのがデレク・ジャーマンの新解釈か。

(評価:★4)

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