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[コメント] 男たちの挽歌 II(1987/香港)

勿論オリジナルの曲も良いんですが、後半になったら脳内で『ターミネーター』のテーマを流してみると、無茶苦茶はまります。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ダダンダンッダダン…

 別名『三人のターミネーター』。香港映画っぽくて良いと思うけど…済んません。

−−−−−−−−−−−−−−−閑話休題−−−−−−−−−−−−−−−

 大好評を博した『男たちの挽歌』の続編。このシリーズにユンファは外せないのだが、1作目でマークに壮絶な死を迎えさせてしまっただけに、復活させるわけにはいかず、結局弟という設定で出してしまった…姑息な手段だが、それでもキャラの立ち方は素晴らしいものだったので、敢えて目を瞑っても良いか。って感じ(いい加減な…)。

 ストーリーは前作と較べるとやや単純化された感もあるが、悪どい事をこれまで散々やってきて大会社を作ったルンが、ちょっと人間味を出した途端追い落とされてしまうってのはきついものがある。これじゃ善人は浮かばれやしない(しかもその原因作ったのがホーとキットってのがますます救われない)。

 それでアメリカに渡って出会ったケンが中華料理屋やってるんだが、あんな経営しててよく今まで潰れなかったよな(「食い物を大切にしろ」と怒鳴っていながら、自分が一番食い物粗末にしてるし)。アメリカにおける東洋人の地位ってのもあの程度なのか?ケンは苦労してここまで作った店は潰されるし、自分もアメリカにいられなくなってしまうし…

 それとこれまで何度と無く死ぬような目に遭ってきた(笑)キットが、生まれた自分の子供を見ることなく死んでしまうのも悲しい演出だ。

 しかし、だからこそ、叩かれ叩かれ、全てを失ったセキ、マーク、ホーの最後の闘いはすさまじいほどの迫力を見せる。このカタルシスは軽く前作を超えていた。あの三人が黙って闘いの場に赴くシーンは身震いするほど。闘いそのものにはリアリティは無いんだが、少しずつ傷つけられ、それでも後から後から湧いてくる敵を容赦なくぶち殺しまくる三人の姿はたとえようもないくらい格好良いぞ。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (2 人)おーい粗茶[*] ina

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