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[コメント] 白昼の決闘(1946/米)

 見所は紳士とはほど遠いグレゴリー・ペックです。ちょっと痺れます。でもそれだけです。
にくじゃが

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 堂々としたタイトルロール。デビッド・O・セルズニックキング・ビダーの文字。「うわあ、大作だあ!」と思ってちょっと楽しみにしてた。たとえジェニファー・ジョーンズが苦手でも、ズラ〜っと並んだ馬とカウボーイたち、夕方、夜のきれいな空。それと細身で荒々しいグレゴリー・ペックがちょっと格好良かった。パールさんを足蹴にして引きずっていく場面では「ワオ!」と思った。生々しいというか大げさだけど、大作なんだからこのぐらいはオッケーね、と思った。途中までは。

 でもラストで一気に冷める。ちょっと待て、レイプされて、いいように弄ばれて、結婚の約束も「そんなのあるわけないだろ」なんて言われて、ちょっと憧れちゃったりしたお坊ちゃんを殺されて、それなのに「あなたを愛してるわあ!」なんて言われても納得できないぞ。あんた奴を撃ち殺すはずで行ったんでしょ。向こうはなんか勘違いしてたみたいだけど。彼女をどーんと主役に据えて、「さあ、この可哀想な女性に同情してください!」みたいな感じで進んでいく(ような気がする)のにそこで一気に現実逃避するな。そんな変わった女に感情移入はできん。

 やっぱり苦手なジェニファー・ジョーンズ。またしても彼女のキャラに拒否されてしまった(ような気がする)。ちなみにメリル・ストリープスーザン・サランドンも苦手。

(評価:★3)

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