[コメント] アタラント号(1934/仏)
船乗りなんかと結婚した変り者、と式の参列者に陰口されるプチ漂泊癖の娘が、河川を労働と定住の場とするウブで勤勉な船長と、ネコとモノに埋もれた怪人副長と、何ごとにも一心な若き助手によって、己の居場所を知るまでの“あぶない嫁さん”のラブ・アクション。
愛情と好奇心の齟齬という繊細なテーマを描きながら、お約束演出を無視したジャン・ヴィゴとボリス・カウフマンの才気ばしった表現が、良い意味でのギャップとなって新鮮。夫と妻の“水玉模様”の夜の悶々交感シーンなど実直にして実に官能的。
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