コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] スカーフェイス(1983/米)

ん?短気は損気って話か?
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







長年の課題だった未鑑賞映画。旬な時に観なければいけない映画ってあるんだな、というのが正直な感想。 リアルタイムに鑑賞していたら、ほぼ10年ぶりの「アル・パチーノ怒り芸」を喜んで観たかもしれない。

この手の話でアル・パチーノ主演ということで、どうしても『ゴッドファーザー』と比較してしまう。 俺、尋常じゃなく『ゴッドファーザー』好きなんだわ。ほんと何度も観てるの。 イタリアンマフィアの息子とキューバのチンピラとの違いこそあれ、話が基本的に同じなんだ。 それに、その後、似たような話もいっぱい観ちゃってるしね。誰も観てないような『ジャック・メスリーヌ』とか。 今観ると新鮮味がない。それが正直な感想。

デ・パルマでギャング映画という面白味も、個人的にはあんまり。 てか俺、デ・パルマ好きだと思ってたけど、デ・パルマのヒッチコック真似が好きなんだわ、きっと。まあ、この映画も『フレンジー』的なカットが多いけどね。

ただ、アル・パチーノは巧い。 アル・パチーノのせいで『ゴッドファーザー』と比較してしまうんだけど、『ゴッドファーザー』とは演技が全然違う。 心の底から貧しい男、心まで貧しい男になりきっている。 マイケルとは全然違う。すごいな。「アル・パチーノの怒り芸」とか言って申し訳ない。

どーでもいい余談

調べたら、アル・パチーノは『ゴッドファーザーPART II』(1974)、『狼たちの午後』(1975)で大人気になったものの、その後、この『スカーフェイス』(1983年)まで出演作も少なければヒット作もない(本人が作品を選んだということもあるだろうけれど)。 その頃の人気がどれほどのものだったかというと、日本でも榊原郁恵が歌う「アル・パシーノ+アラン・ドロン<あなた」(1977年)という曲があるほどだったから、当時小学生の私でも「アル・パチーノとアランドロンは別格」と知っていたくらいだ。 今振り返って驚くのは、当時日本では「パシーノ」と表記されていたことと、アル・パチーノとアラン・ドロンを足したより大きい“あなた”が渡辺徹だったことだ。

(12.12.28 DVDにて鑑賞)

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (0 人)投票はまだありません

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。